全般基本計画

史跡観音寺城跡整備基本構想・基本計画

2008年に史跡観音寺城跡調査整備基本構想・基本計画報告書というタイトルの報告書が滋賀県の教育委員会から発行されています。

滋賀県のwebページ「史跡観音寺城跡の調査と整備」でも紹介されているのでご存じの方もおられると思います。A4サイズ 118ページにまとめられたこの報告書は、調査・整備事業のベースとして2年がかりで策定されたもので、その理念・方法などが詳しく示されています。その内容は攻めの姿勢を感じさせるものとなっており、末尾に記にある17.7億円という多額の整備費用の試算からは、観音寺城跡の価値が高く評価されている事がうかがい知れます。
まさにの観音寺城は別格の扱いであるといえます。しかしこの報告書が発行された後も公的期間による城域の整備に進展は見られません。

またこの報告書では、本谷遺構の伝後藤・進藤邸付近が重点整備区域とされており、本谷プロジェクトの基本路線と一致しています。そして今、この報告書を指針として位置付け、城跡遺構の保全と利用環境の整備に向けて意を強くしているところです。

本谷遺構は重要整備区域:史跡観音寺城跡調査整備基本構想・基本計画報告書 116ページより

本谷の伝後藤・進藤邸付近が重点整備区域とされている。しかし将来的な展望として、という添え書きが見られる。

遺構に対する導線の確保:史跡観音寺城跡調査整備基本構想・基本計画報告書 79ページより

観音商事から本丸→池田に至る既設の散策路から、本谷の伝後藤・進藤邸付近への見通しの確保が意図されている。

見学コースの設定:史跡観音寺城跡調査整備基本構想・基本計画報告書 108-109ページより


本谷道をを主な登城道として、各ルートが設定されている。

この報告書では、観音寺城跡整備に関する指針が明確に示されているだけでなく、主要な遺構に対する導線確保のなどについて、具体的な手法にまで踏み込んで言及されています。まさにこれは、本谷プロジェクトの活動指針になり得るものであり、当方としても今後はこの内容に沿って整備を進るべきなのではないかと考えているところです。

一刻も早くこの報告書に沿った観音寺城跡の整備事業が開始され、より多くの人に愛される観音寺城跡に生まれ変わる事を願っています。 PDF版ダウンロード

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